作品紹介「能面女子の花子さん」作・織田涼

作品紹介

可愛い主人公ヒロインにかっこいいヒーロー、そんな王道スクールラブもいいけれど、たまにはスパイスが効いた漫画が読みたい!

そんなあなたにおすすめなのが、今回紹介する「能面女子の花子さん」です。

家庭の事情で能面をかけて生活している女子高生の花子さんを中心に、個性豊かなキャラクター達が恋に友情に学校生活に奔走する物語です。スクール青春ラブコメディでありながら、ヒロインの素顔は一切登場しません

そんな、女子高生×文化財の異色のコラボにいろんな意味でドキドキが止まりません

※この記事にはネタバレが含まれます。苦手な方は、目次から「作品情報」、「登場人物・あらすじ」、「おわりに」を選択するとネタバレせずにこの記事を読むことができます。

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作品情報

能面女子の花子さん


タイトル:能面女子の花子さん(のうめんじょしのはなこさん)
【 ☐小説 ☒漫画 ☐アニメ 】
・単行本既刊6巻(2021年7月現在)
・ITAN第25号から連載開始。
・その後2018年6月にITAN休刊にともない、コミックDAYSに移籍。
・コミックDAYSとBE・LOVEにて2018年8月から連載中。
・2021年7月現在は休載中。

著者:織田涼(おだりょう)
・受賞歴:2015年ITAN新人賞とYahoo!ブックストア賞を同時受賞「能面女子の花子」
(この受賞作が「能面女子の花子さん」の元となった作品である。)

登場人物・あらすじ

登場人物

  • 泉花子(いずみ はなこ)・・・家の事情で物心ついた頃から能面をかけて生活している。成績優秀、性格は明るくてマイペース、お茶目でスタイル抜群。もちろん、能面も彫れる。
  • 相川賢司(あいかわ けんじ)・・・花子の幼馴染で、片想い歴10年。高校は別だが、家が隣なのでよく遊ぶ。ちなみに、イケメン。
  • 江口香穂(えぐち かほ)・・・花子のクラスメイト。高校入学以来の仲良しだが、今でも能面にはちょっとびっくりする。
  • 松田三郎(まつだ さぶろう)・・・能楽師一家の次男。小面のような女性がタイプで、街で偶然会った花子に一目惚れする。ちなみに、イケメン。
  • 北山祥子(きたやま しょうこ)・・・花子のクラス担任で古典教師。花子を受け持つことを機に能の勉強をはじめたが、すっかり能楽ヲタク。

あらすじ

成績優秀、性格温厚、ちょっぴりお茶目でスタイル抜群。そんな主人公なら学校中の注目の的!ただしそこに“能面”が付くと、違う意味で注目の的に。

代々能面を受け継ぐ家庭に生まれた女子高生・泉花子(いずみはなこ)は、人前で面を外してはいけないという家の掟により、能面との共存生活を送っている。体育の授業でも、ランチタイムでも面を外さない花子さんにクラスメイトは興味(?)津々です。

高校での新しい友人達、花子さんに思いを寄せる幼馴染、花子さんに一目惚れした能楽師一家の次男など、個性的なのは花子さんだけではありません。恋は、青春は、能面はどうなるのか!?能面無しでは語れない、花子さんのスクールライフにドキドキが止まりません。

ストーリー

泉家と能面

泉家と能面の歴史

能面」とは、”能”という無形文化遺産にも登録されている日本の伝統芸能、能楽で用いられる仮面のこと。
“能面のような顔”というと、多くは無表情のことを意味しますが、能では役柄や感情を能面によって表現する。

泉家はその昔、能面を作ることを生業とし、一族の女はみな能面をかけて商売をしていました。その風習が現代でも受け継がれ、一族の女は三歳を過ぎると面と共同生活をします。

泉家の家訓

花子さんの面は愛らしい少女の象徴「小面(こおもて)」です。
花子さんの母がかけているのは「般若(はんにゃ)」、女の怒りと悲しみを表現した憤怒の象徴です

花子さんの母は、子育てに便利という理由で般若の面をかけていますが、大学生の頃は若女(わかおんな)の面でした。能舞台で役柄に合わせた能面を選ぶように、泉家でも年相応の面を選ぶようです。

泉家は母・花江の実家です。花子さんの父とは、大学生の時に社会人との合コンで出会いました。出会って初めての会話で恋心を伝えていたので、父の一目惚れでしょう。

泉家のしきたりで能面をかけるのは女性だけなので、花子さんの父は面をかけていません。また、常に面をかけているのは本家・花子さんの実家だけで、他の親族が面をかけるのは正月の集まりの時ぐらいです。

作中登場の面の種類

  • 小面(こおもて)・・・女性の面で一番若い。花子さん愛用の面。
  • 般若(はんにゃ)・・・鬼女の面。面の上下で心の二面性を表す。花子さんの母愛用。
  • 若女(わかおんな)・・・品位の高い若い女の面。花子さんの母が大学生の頃に愛用。
  • 弱法師(よろぼし)・・・盲目の面。花子さんの家の玄関先に飾ってある。
  • 憎女(ぞうおんな)・・・少し歳が上の説明気高く神聖な女性の面。NO☆面ガールズのクールビューティ担当。
  • 孫次郎(まごじろう)・・・豊麗濃艶な若い女の面。NO☆面ガールズの愛され系担当。
  • 万眉(まんび)・・・色香を漂わせるような面。NO☆面ガールズのお色気担当。
  • (おきな)・・・儀式の舞で用いられる。泉家の家宝。花子がサンタのコスプレをさせていた。
  • 小癋見(こべしみ)・・・天狗や鬼神の役に使用される。体育教師の岩井先生に似ている。
  • 山姥(やまんば)・・・鬼女の面。松田一の能楽教室にもっていった。付けられたあだ名は「ゴールド アイ グレート マザー」
  • 今若(いまわか)・・・男前で若い武将の面。賢司のお気に入り。花子愛用の小面とは夫婦で使われることが多い。
  • 童子(どうじ)・・・神性を帯びた小童の面。能面おままごとに子供役として使われる。
  • 喝食(かっしき)・・・知恵や芸能に長けた若者の面。能面おままごとでは計算早そうと言われる。

泉家保有の古い面の中には、絵の具が定着しているものもあり、水に濡れても塗料が落ちないものもあります。

能面にはふつう歯がありますが、面をかけたまま食事をする花子さんの面には歯がありません。

また、花子さんは箸袋を携帯しており、中にはストローやフォークなども入っています。面の口元から直接飲料はのめないので、おしるこでも何でもストローを使います。

面を使った遊び

※この物語はフィクションです。実際に伝統文化財で遊ぶのはやめましょう。

普通、能面との共同生活は苦に感じるものです。特に幼少期は慣れるまでまともに歩けなかったり、周りからの視線にも敏感です。

ところが、花子さんはとても楽観的な正確なため、面を嫌がるどころか、自ら能面を使った遊びを考案し、友達と遊んでいました。

この章では、花子さんと幼馴染の賢司がよく遊ぶ、文化財を使ったスリル満点の遊びを紹介します。

能面鬼ごっこ

ルール1.花子さんが鬼となり、数を数えている間に他の人は隠れる。
ルール2.花子さんに見つかったら捕虜となり能面をかける。
ルール3.捕虜になった仲間を助けるには、面ひもをほどいて能面をとる。
ルール4.全員が能面をかけたら終了。
ルール5.花子さんの能面をとっても即終了。

花子さんと賢司の一番のお気に入りの遊び。高校に入ってからはメンバーが集まらず、なかなか開催できない。花子が負けたことは無く、もちろん、花子の素顔は明かされていない。

電車ごっこ

紐を使って電車のように縦並びで歩く遊び。

面をかけた子供に紐を持たせて、親が引いて歩く泉家の習慣が由来の遊び。

本来は面をかけている花子さんが後方だが、花子ver.のこの遊びでは、花子が先頭の車掌を務める。

能面神経衰弱

ルールはトランプカードと同じ。

能面の表面をみて、同じ作者のものを当てる。裏面には作者の名前が書てある。

初心者にはかなり難しいが、能面マニア(花子談)の賢司は3組連続で当てることもできる。

ちなみに、花子さんは全当てしたことがあるという。

おわりに

能面をかけた女子高生の花子さんと、彼女を取り巻く個性豊かなキャラクターたち。今後は恋の方も進展がありそうです。

そして、わたしたち読者が、花子さんの素顔を見れる日は来るのか!?

能面×女子高生の異色のスクールラブコメディ。周りとは違ったジャンル、新境地開拓を目指している人におすすめです。

 

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