「宝石の国」キャラクター&元ネタ鉱物まとめ Part1

宝石の国 元ネタ まとめ記事

市川春子さん原作の「宝石の国」

アニメ化もしたこちらの作品に登場するキャラクター達を、元ネタの鉱物と比較、まとめました。

原作漫画の登場順に紹介していくので、アニメファンの方はネタバレ注意です。

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作品紹介「宝石の国」作・市川春子

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「宝石の国」あらすじ

遠い未来、宝石になった我々は、粉々になっても再生する不死の体を手に入れた。

ダイヤモンド、アメシスト、モルガナイト、、、色とりどりに輝く彼らは総勢28名。

そして、美しい彼らを装飾品として捕らえようと襲ってくる”月人“。

宝石たちは身を守るため、そして、連れ去られた仲間たちのカケラを集めて再生させるため、今日も謎多き月人と果てなき戦いを繰りひろげる。

強く、美しく、そしてもろい。宝石たちのアクションファンタジー。

硬度と靭性とは

硬度(モース硬度)

硬度(モース硬度)
鉱物の硬さを10段階で数値化したもの。
最も硬いものを10、最も柔らかいものが1である。

モース硬度の決め方は、硬さの指標となる標準鉱物とこすり合わせ、傷が付くか否かで判断します。

標準鉱物
モース硬度【1】タルク
モース硬度【2】ジプサム
モース硬度【3】カルサイト
モース硬度【4】フローライト
モース硬度【5】アパタイト
モース硬度【6】オーソクレース
モース硬度【7】クォーツ
モース硬度【8】トパーズ
モース硬度【9】コランダム
モース硬度【10】ダイヤモンド

身近な物のモース硬度は以下の通りなので、興味がある方は自分でモース硬度を計ってみると楽しいですよ。
モース硬度【1】チョーク
モース硬度【2】指の爪
モース硬度【3】硬貨
モース硬度【4】釘
モース硬度【5】ガラス
モース硬度【6】やすり
モース硬度【7】鋼

靭性

靭性
傷の付きにくさを表すモース硬度に対して、靭性とは、割れや欠けに対する耐性度のことです。

鉱物はそれぞれ、衝撃を加えると特定の方向に割れやすい”劈開という性質をもっており、思わぬ衝撃で欠けてしまうことがあります。

モース硬度では最も硬いダイヤモンドですが、この劈開により靭性はルビーやサファイヤに劣ります。

靭性は硬度のように数値化することが難しいため、
一方向に安全
二方向に安全
劈開なし
などと表現します。

キャラクター&元ネタ鉱物

フォスフォフィライト

フォスフォフィライト(愛称:フォス)
【初登場】第1話(1巻)
【硬度】3.5
【色】ハッカ色
【仕事】博物誌

「宝石の国」の主人公フォスフォフィライト。リン酸塩鉱物に分類されることからギリシャ語のリン(phosphorus)、劈開の様子から葉(phyllon)でPhosphophylliteという名前が付きました。

硬度は3~3.5で、非常に脆く、加工が難しいため、市場にはほとんど出回っていません。また、ボリビアの鉱山で産出されますが、良質なものはほとんど採掘され尽くしてしまったことからも、非常に価値の高い宝石です。

モルガナイト

モルガナイト(愛称:モルガ)
【初登場】第1話(1巻)
【硬度】7.5
【色】ピンク色
【仕事】戦闘(ゴーシェと組んでいる)

モルガナイトはエメラルドやアクアマリンと同じベリル(緑柱石)の仲間で、ピンクベリルとも呼ばれます。

ベリルはベリリウムを主成分とする六角柱状の鉱物です。純粋なものは無色ですが、微量成分を含むと様々な色になり、ベリルは色ごとに名前が付けられています。

モルガナイトはマンガンを含むベリルで、ここまで綺麗なピンク色の宝石はあまりないのでとても貴重で、「宝石の国」1巻の表紙にも選ばれています。

ゴーシェナイト

ゴーシェナイト(愛称:ゴーシェ)
【初登場】第1話(1巻)
【硬度】7.5
【色】無色透明
【仕事】戦闘(モルガと組んでいる)

ゴーシェナイトはペアを組んでいるモルガと同じベリルです。「無色透明」のベリルは大変貴重で、ほとんどのベリルが色が混ざって採掘されます。

モース硬度も7.5と装飾品として十分な硬度をもつので、かつてはダイヤモンドの模造品として使われていました。しかし、無色透明のベリルはダイヤモンドよりもはるかに貴重です。

金剛石(ダイヤモンド)

金剛石(愛称:金剛先生)
【初登場】第1話(1巻)
【硬度】10
【色】?
【仕事】先生

金剛先生の正体は明かされていませんが、名前から察するに”金剛石”または”金剛石からできたなにか”でしょう。金剛石とはダイヤモンドの和名で、最も硬い鉱物です。

謎多き金剛先生ですが、8巻で正体も明らかになっていきます。この記事は1巻までの内容なので、とりあえず今は”金剛石=ダイヤモンド”とだけお伝えしておきます。

ルチル

ルチル(愛称:ルチル)
【初登場】第1話(1巻)
【硬度】6
【色】赤茶
【仕事】医者

名前の由来は、紅色を意味するラテン語です。針状の結晶はブロンズ色で美しく輝くため「天使の髪」や「ヴィーナスの髪」と呼ばれています。

「宝石の国」では医者として活躍しているルチルですが、実際にルチルは、強くて軽い耐熱性や耐腐食性にも優れているチタンの重要な資源鉱物で、医療現場でなどでよく利用されています。

ベニトアイト

ベニトアイト(愛称:ベニト)
【初登場】第2話(1巻)
【硬度】6.5
【色】青
【仕事】戦闘(ネプチーと組んでいる)

発見当初はサファイアと間違えられたほど美しいブルーのベニトアイトですが、その希少性は宝石界随一です。

ベルギーや日本でも発見報告はありますが、宝石として価値のあるものは世界で唯一、アメリカのサン・ベニト産のみです。そのため「アメリカの三大希少石」のひとつとされています。
ベニトアイトという名前も、産地のサン・ベニトが由来です。

シンシャ

シンシャ(愛称:シンシャ)
【初登場】第2話(1巻)
【硬度】2
【色】深紅
【仕事】夜の見回り

学名はシナバー(Cinnabar)で、「竜の血」を意味するペルシャ語とアラビア語が由来です。シンシャというのは、中国の辰州で多く産出したことから辰砂(シンシャ)と呼ばれています。

辰砂は水銀の主要な資源で、「宝石の国」でシンシャの体からあふれている毒物は水銀です。「宝石の国」でも腫れ物扱いのシンシャですが、実際とても危険で、薬にも毒にもなる扱いが難しい鉱物です。

ジェード

ジェーダイト(愛称:ジェード)
【初登場】第3話(1巻)
【硬度】7
【色】緑色
【仕事】議長

ジェードとは翡翠の総称です。翡翠輝石とネフライトに分けられる翡翠ですが、「宝石の国」に登場するジェードは硬度7ということで、翡翠輝石(ジェーダイト)であることが分かります。

元々は白色ですが、鉄やクロムが混入すると緑色に、チタンを含むと紫色になります。新潟県の糸魚川が有名な産地です。

硬度は7ですが、

ダイヤモンド

ダイヤモンド(愛称:ダイヤ)
【初登場】第3話(1巻)
【硬度】10
【色】無色透明
【仕事】戦闘(ボルツと組んでいる)

ダイヤモンドの語源はギリシャ語のadamasで、”何者にも征服されない、何よりも強い”という意味があります。

宝石の中でもっとも有名といっても過言ではないダイヤモンド。最も硬く、最高の輝きと人気を誇るダイヤモンドですが、靭性は2級です。傷は付きにくいですが、特定の方向に割れやすいです。装飾品として身につける場合は衝撃に注意が必要です。

「宝石の国」でも、独特な戦い方をして腕が欠けていましたね。アイドル的存在の可愛らしいダイヤですが、ボルツにコンプレックスを抱いているのも、この靭性が理由です。

ボルツ

ボルツ(愛称:ボルツ)
【初登場】第3話(1巻)
【硬度】10
【色】黒
【仕事】戦闘(ダイヤと組んでいる)

戦闘狂でダイヤと正反対の性格のボルツですが、彼もまたダイヤモンドの一種です。
別名カーボナードやブラックダイヤモンドと呼ばれるボルツは、ダイヤモンドの細かな結晶が集積した多結晶体です。

その性質から靭性にも長けていて、単結晶の透明なダイヤモンドが2級に対し、多結晶のボルツは特急です。最も硬く、割れにくい鉱物です。

しかし、装飾品としての人気は低く、単結晶ダイヤモンドよりも安価で手に入ります。「宝石の国」で体を補修するのに躊躇なく髪を削ったりと、見た目に頓着しないボルツの性格はここからきているのでしょうか。

ユークレース

ユークレース(愛称:ユーク)
【初登場】第4話(1巻)
【硬度】7.5
【色】青と無色のツートンカラー
【仕事】書記

硬度7.5のユークレースですが、「僕はみんなより割れやすい」と作中で言っていたように、完全な劈開で非常に割れやすい鉱物です。ユークレースという名前も、ギリシャ語の「良く(eu)割れる(klasis)」が由来になっています。フォスフォフィライト同様、加工が難しく装飾品に向いていないので、入手困難な宝石です。

ユークのもう一つの特徴といえば、左右で色の違う体です。実際ユークレースは青や緑の単色以外に、バイカラーのものも存在しています。ユークレースは産出地によって色が異なり、ブラジル産は濃い青、コロンビア産は淡い緑から水色です。「宝石の国」に登場する濃い青と透明のバイカラーはジンバブエ産のものが多いです。

おわりに

今回は「宝石の国」1巻までに登場するキャラクターと元ネタの鉱物をまとめました。

次の記事はコミックス2巻、おしゃれが大好きなレッドベリルの紹介から始まります。

次の記事を読む↓
「宝石の国」キャラクター&元ネタ鉱物まとめ Part2

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