チョコレートの種類
チョコレートの保存方法を紹介する前に、まずはチョコレートの種類について説明します。
チョコレートの保存性は種類によって異なるので、自分の手元にあるチョコレートが何に分類されるのかを知ることはとても大事なことなのです。
今回は代表的な3種類について説明します。
板チョコ・チョコレートバー
チョコレートを全面にコーティングした、棒状や板状のものです。
シリアルやビスケット、ナッツやドライフルーツをチョコレートで固めたものを指します。
生チョコ・ガナッシュ
溶かしたチョコレートと生クリームを混ぜ合わせ、乳化させたものです。
水分が多めで、なめらかなクリーム状をしています。
ガナッシュを冷やし固めたものが生チョコなので、ガナッシュ=生チョコです。
ボンボンショコラ
中にフィリング(詰め物)が入った一口サイズのチョコレートのことです。
「ボンボン」とはフランス語で「一口サイズの砂糖菓子」という意味です。
フィリングにはガナッシュやキャラメル、ナッツ、ビスケット、ウェハース、ドライフルーツ、ウィスキーなど、色々な味が楽しめるのも魅力です。
ガナッシュを丸めて作るトリュフチョコも、ボンボンショコラの一種にあたります。
フィリングをチョコレートで覆うことで、保存性が高まるという利点があります。
チョコレートの適切な保存方法
チョコレートの保存において大事なポイントは3つあります。
・日光を避ける
・湿気を避ける
・急激な温度変化を避ける
これらのポイントをふまえて、具体的にどうすればいいのか説明します。
アルミホイルで包む
市販の板チョコにもついているアルミホイル
あのアルミホイルには、実は日光からチョコレートを守る役割があったのです。
日光を避ける理由は、温度上昇でチョコレート自体の品質低下やパッケージの劣化で虫が入ったりするのを防ぐためです。
ご自宅でチョコレートを保存するときも、アルミホイルで包んであげましょう。
ジッパー付き保存袋に入れる
アルミホイルで日光対策をしたら、そのままジッパー付き保存袋に入れましょう。
チョコレートは湿気にも弱い食べ物です。
チョコレートが水分を吸収すると、変色や品質低下の原因にもなりますし、カビが発生してしまうこともあります。
ジッパー付き保存袋に入れて、よく空気を抜いてから保存しましょう。
冷蔵室より野菜室
チョコレートは冷やせばいい!というわけではありません。
チョコレートが弱いのは熱ではなく、急激な温度変化です。
チョコレートの表面についた白い粉(ブルーム)は、急激な温度変化によって発生します。
ブルームを避けるためにも、冷蔵庫に入れる際は、冷蔵室よりも設定温度が高めの野菜室で保存しましょう。
逆もまたしかりです。
冷凍室で保存している場合は、いきなり室温に戻すのではなく、冷蔵室を経由してから室温に出すようにしましょう。
各種チョコレートの保存
チョコレートの種類が分かったら、次は適切な保存温度を知りましょう。
生クリームが入った水分多めのチョコレートほど保存性は悪く、温度も低温での保管が必要なので気を付けてください。
板チョコ・チョコレートバーの保存環境
板チョコやチョコレートバーは高温多湿を避けて、22℃以下で保存しましょう。
水分が少ないので生チョコやボンボンショコラよりも保存性は高めですが、気温の高い季節は冷蔵庫に入れた方がいいですね。
生チョコ・ガナッシュの保存環境
生クリームが使われている生チョコ(ガナッシュ)は、長期保存には不向きです。
手作りの場合はなるべく早く、市販のものは必ず賞味期限を確認して食べ切るようにしましょう。
10℃以下での保存が望ましく、季節を問わず冷蔵庫での保存を推奨します。
ボンボンショコラの保存環境
ボンボンショコラの適切な保存温度は16℃です。
チョコレートでコーティングされているので、ガナッシュ単体よりは保存性が高まりますが、できるだけ涼しい場所での保存が望ましいです。
チョコレートを美味しく食べるには
冷蔵庫で保管するのがベストなチョコレートですが、食べるときは常温に戻しましょう。
冷たいまま食べると食感や味の感じ方が本来のものとは異なってしまうので、美味しく食べるには常温がベストです。
冷蔵庫から取り出して20分ほど常温に置くとチョコレートが適切な温度になります。
プレゼントにおすすめなのは「ボンボンショコラ」
保存性という観点から選ぶと、プレゼントにおすすめなのはボンボンショコラです。
外側をチョコレートでコーティングしたボンボンショコラは、ガナッシュよりも保存性が高まります。
そして、かわいらしい見た目をしているので、大切な人へのプレゼントにも申し分ないチョコレートです。
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