漫画・アニメで学ぶ【神話】の世界「終末のワルキューレ」Part2

終末のワルキューレ 元ネタ 神話 まとめ記事

アニメや漫画はただの娯楽。

そう言われていたのは、いつの時代でしょうか。
今や一概にアニメ・漫画と言えど、そこから読み取れる情報は膨大であり、一分野の教材にも成り得る作品は多くあります。

そんなアニメや漫画を通して、教養を身に着けようと始まったのがこの「漫画・アニメで学ぶ」シリーズです。この記事を読むだけで、明日からのヲタクトークが一味違うものになるかも!?

なお、アニメ、漫画の内容に関しては考察が含まれますが、この記事は学びのお手伝いをするものなので、制作側の意図とは異なる部分もありますがご了承ください。

第2回目は前回に引き続き、神VS人間のバトルを描いた作品「終末のワルキューレ」を教材に「神話」を学びます。第1回目では北欧神話に登場する神々を紹介しましたが、今回はギリシャ神話の神々を紹介します。
【前回の記事から読む:漫画・アニメで学ぶ【神話】の世界「終末のワルキューレ」Part1

スポンサーリンク

「終末のワルキューレ」あらすじ

人類は、人類の創造主である神によって、終末を迎えようとしていた。

神VS人類の最終闘争=ラグナロクに勝利することが、人類が生存できる唯一の方法であった。

人類は圧倒的な神々の力を前に、「生存」を手に入れることができるのか!?
神VS人類の最終闘争が今、始まる。

オリュンポス12神?13神?

「終末のワルキューレ」で第一話からゼウスの側近として登場しているヘルメスは、オリュンポスの12神に属しています。彼らオリュンポス12神とは何者なのか。そして、かつて13神だったというのは本当なのか、解説します。

オリュンポス12神とは?

ギリシャ北部の山々の中、最高峰にオリュンポス山があります。ギリシャの神々はそこに住んでいるとされ、その神々の最高位に君臨するのが、オリュンポス12神です。

12神には最高神ゼウスを筆頭に、ポセイドンやヘラといったゼウスの兄弟たちに加え、アポロンやヘルメスといった神々で構成されています。冥界の神ハデスは、ゼウスの兄弟ではありますが、オリュンポスに出向くことは少なく、地下の冥界で暮らしているため、12神には含まれていません。

オリュンポス12神関係図@プロひきこもりストの日常

「終末のワルキューレ」でゼウスの執事のような振る舞いをしているヘルメスも、ギリシャ神話の最高位に属する神なのですね。さらに、ヘルメスはワルキューレ長姉ブリュンヒルデと共に物語の進行にも欠かせない人物となっており、伝令神の名に相応しい役割ですよね。

「オリュンポス13神」だった?

結論から言うと、オリュンポスの神々が13神だったという伝承はありません。文献によっては、ハデスを含めた場合の12神が載っているものもありますが、「かつて13神だった」というのは「終末のワルキューレ」オリジナルの設定でしょう。

では、「終末のワルキューレ」で登場した元13神の「アダマス」とは何者なのでしょう

作中ではゼウスやポセイドン兄弟の次兄となっていますが、彼ら兄弟の構成は前項で説明した通りで、アダマスという神は存在しません。
ギリシャ神話に登場する「アダマス」とは神を指す名ではなく、原料のことです。ゼウスの父クロノスが、その父であるウラノスを破り天界の神となったときの武器が、アダマスでできた鎌です。

アダマス
ギリシャ語でadamasとは、”何者にも征服されない、何よりも強い”という意味です。
「ダイアモンド」はこのアダマスが由来となった名前です。

ギリシャ神話の主人公、最高神ゼウス

ギリシャ神話の最高神、ゼウス。オリュンポス12神がゼウスを中心に構成されていることからも分かる通り、まさにゼウスはギリシャ神話の主人公なのです。

末っ子ゼウスが最高神になるまで

「終末のワルキューレ」にてアダムと対決するギリシャ神話の最高神ゼウスは、実は6兄弟の末っ子です。どの神々よりも年老いて見えますが、三回戦に登場したポセイドンの弟にあたります。末弟が最高神というのは驚きですよね。作中でも、末弟のゼウスが最高神になった事を、兄アダマスが妬むシーンがありました。

では、6兄弟の末っ子がどうやって最高神の地位を手に入れたのでしょう。
話の始まりは、ゼウスの父クロノスの話までさかのぼります。

クロノスは天界を手に入れるため、自分の父であるウラノスをアダマスの鎌で不能にします。
敗れたウラノスはクロノスに、「お前もまた、息子に全てを奪われる」と伝えます。

天界の神となり、姉のレアを妃に迎えたクロノスですが、父ウラノスの予言を恐れ、生まれてくる子どもを次々に飲み込んでしまいます。ハデス、ポセイドン、ヘスティア、デメテル、ヘラを夫に飲み込まれてしまったレアは、6番目の子どもを石とすり替えました。クロノスは子どもだと勘違いして石を飲み、助かった子どもは密かに育てられました。この6番目の子供がゼウスです。

ゼウスは成長すると、兄たちを救うためクロノスに薬を飲ませて吐き出させました。その後、ゼウス群VSクロノス軍の戦いは10年にも及び、ゼウス軍の勝利で幕を閉じました。

こうしてゼウスは、天界を手に入れ、ギリシャの最高神となったのです。

プレイボーイなゼウス

ゼウスは姉であり結婚の神であるヘラを正妻に迎え入れましたが、何度もヘラの目を盗んでは、あちこちで子を授かります。

ゼウスと関りがあったのは女神たちだけに留まらず、ニンフ(ギリシャ神話で精霊を意味する)や人間の女とも関係を持ちます。

そういった具合なので、ギリシャ神話にはゼウスの肉親が数多く、その中には神、英雄、怪物もいます。

女好きで知られるゼウスですが、少年に恋焦がれたこともあります。
トロイア(イタリアの町)の王子が大変な美少年で気に入ったゼウスは、鷲に化けてこの少年をさらいました。

ゼウスの武器は?

ギリシャ神話におけるゼウスの武器は「雷電」です。
父クロノスとの戦いのときに鍛冶職人から送られた雷電ですが、「終末のワルキューレ」では登場しませんでした。なぜゼウスは武器を使わなかったのでしょう?

人間側の代表アダムに「君の武器は?」と聞かれたとき、
こいつ(拳)にお前さんの骨が軋む音を聞かせてやりたいんでな」と言って武器は使用しませんでした。

ここからは筆者の考察になりますが、ゼウスが雷電を使用しなかった理由は二つ考えられます。

  • アダムと拳のぶつかり合いを演出したかったから
  • 一回戦の雷神トールとかぶるから

この説の正否にかかわらず、神と人類それぞれの父同士の戦いには、原始的な拳の殴り合いがとても合っていたと感じています。
まさに、原点にして頂点の戦いでしたね。

海の神ポセイドン

「終末のワルキューレ」で神々から恐れられる存在のポセイドン。
海の神であるポセイドンは、海だけでなく大地も揺るがし、地震を発生させることができます。ギリシャ神話のポセイドンも気が荒い性格だったようです。

ポセイドンの狂暴伝説

  • 気性が荒くて乱暴なポセイドンを恐れ、船乗りたちは航海の際には必ず供え物をしたと言われています。
  • 後に海の女神となるアンビトリテは、ポセイドンに見初められた際、狂暴で有名なポセイドンから逃げ隠れました。
  • エチオピアの王妃が「ネレイスたち(海のニンフ)よりも自分の方が美しい」と自慢した際には怒り狂い、エチオピアを大洪水にし、怪物を送り、散々荒らしました。

 

三叉の鉾
「終末のワルキューレ」でも手にしていた通り、ポセイドンの武器は三叉の鉾です。ゼウスが雷電を贈られた際に、ポセイドンにはこの三叉の鉾が贈られました。

ポセイドンの意外な一面

弟のゼウスがかなりのプレイボーイで知られていますが、実はポセイドンもゼウスほどではないですが、そこそこのプレイボーイです。

彼が愛した女性は美しい女神たちにとどまらず、怪物メドゥーサとの間に生まれたのが、あの翼の生えた馬ペガソスです。

「終末のワルキューレ」では硬派な印象のポセイドンですから、プレイボーイな一面があるのは驚きですよね。

おわりに

今回は「終末のワルキューレ」を教材にギリシャ神話について学びました。次回からは漫画のみの範囲に入ってしまうので、アニメファンの皆様にはネタバレになってしまいます。ご注意ください。
もちろん、「終末のワルキューレも神話も、もっと知りたい!」という方はぜひ次回からの記事もお楽しみに!

★オリュンポス12神=オリュンポス山に住むギリシャの神々の最高位に君臨する12神
13神だったという伝承は無く、「オリンポス13神」というのは終末のワルキューレのオリジナル設定
★ギリシャ神話の最高神ゼウス
6兄弟の末っ子。父クロノスとの戦いで天界の神の座を勝ち取った。大変な好色家で、ギリシャの神々はゼウスの家系が多い。武器は雷電。
★海の神ポセイドン
海の支配者で、地震をコントロールすることもできる。気が荒くて暴力的である。武器は三叉の鉾。ゼウスの兄(次兄)。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。このブログでは、小説、映画、漫画、アニメといった皆さんのくらしを豊かにするコンテンツを紹介しています。少しでも参考になったら幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました