【マンガ大賞2021】受賞作感想&個人的マンガ大賞TOP3

まとめ記事

皆さんこんにちは。2021年も7月、すでに下半期に突入していますね。今更ですが今年のマンガ大賞受賞作品、1位~10位まですべての作品を読んだので、各作品のあらすじと感想をまとめました。

記事の後半には個人的に選出したマンガ大賞を3つご紹介します。みなさんにとってのマンガ大賞と比べてみてくださいね。

あくまでも”個人の感想”なので、辛口なコメントも含まれるかと思いますが、ご了承ください。

※この記事にはネタバレは含まれません。作品の内容をより詳しく知りたい方は、作品紹介ページをご覧ください。各作品、順次公開予定です。

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マンガ大賞について

マンガ大賞とは?


マンガ大賞とは、「今一番フレッシュなマンガ」を決定する、有志によるマンガ賞です。

2008年から始まり、今年で14回目になります。

マンガ大賞2021ホームページ

選考方法

マンガ大賞実行委員会が運営しており、選考は実行委員が直接声をかけたマンガ好きによって行われています。

★一次選考
各選行員が、人に薦めたい作品5つを選出

★二次選考
一次選考の結果から得票数が多い上位10作品がノミネートされる
選考員は10作品すべてを読み、トップ3を選ぶ

★集計
二次選考の結果を集計し、その年の「マンガ大賞」が決定する

選考対象作品

マンガ大賞にはすべての作品が選ばれる可能性があるわけではありません。
選考対象となる作品は、

前年の1月1日から12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品

という条件があります。また、電子書籍の場合は8巻相当までの作品になります。

なので、どれだけ面白くて人気の作品でも、9巻以上ある作品は選ばれません。
逆に、8巻以内で完結している作品は、どれだけ年月が経っても選ばれる可能性があるという事です。

マンガ大賞2021ノミネート作品

第10位:SPY×FAMILY

『SPY×FAMILY』遠藤達哉

あらすじ
人はみな、誰にも見せぬ自分をもっている。コードネーム<黄昏>、彼もまた、スパイとして100の顔を使い分けながら生き抜いてきた。世界平和のために彼に下された次の指示は「結婚して子供をこさえろ」!?スパイの父に暗殺者の母、そして超能力者の娘、互いに素性を隠した仮初めの家族がここに誕生。
感想
この作品が面白いのは、なんといってもキャラクター達の表情の豊かさです。コロコロと変わる彼らの表情は、読者の感情までも揺さぶります。コメディ要素満載の作品ですが、涙を誘う場面も多く、緩急のついた展開に筆者はのめり込んでしまいました。
仮初めの家族として始まった3人の関係ですが、彼らの心情がこれからどのように変わっていくのか、今後が楽しみな作品です。

第9位:九龍ジェネリックロマンス

『九龍ジェネリックロマンス』眉月じゅん

あらすじ
此処は九龍城砦。切れかけの電灯にカビ臭い路地裏、うるさい隣人、すべてに懐かしさを感じるこの街で、30代の男女が紡ぐ不思議なラブロマンス。
感想
行ったことのない街を懐かしいと感じる不思議な九龍の街に、日本生まれ日本育ちの筆者も、どこか懐かしさを感じました。アジアの雑多な街と大人の恋は以外にも相性が良く、ドクドクと心臓が波打つような感覚を味わえるのは、リアル以外にはこの漫画だけでしょう。静止画のはずが映像のように頭に入ってくる漫画構成。映像化が楽しみな作品です。

第8位:メタモルフォーゼの縁側

『メタモルフォーゼの縁側』鶴谷香央理

あらすじ
ふと立ち寄った書店で老婦人がなんとなく手にしたのは、BL漫画でした。75歳でBLを知った老婦人と、書店員の女子高生。BLを通じて出会った2人の、穏やかな日々の物語。
感想
書店員の女子高生にとても共感しました。趣味を共感できる相手に出会えた事は、たとえ年齢や立場が違っても嬉しい事です。続きが気になる高齢の婦人と、刊行ペースが遅い漫画、婦人にはどうか結末まで漫画を楽しみに元気でいてほしいと、女子高生のためにも思わず願ってしまいました。

第7位:女の園の星

『女の園の星』和山やま

あらすじ
これは、女の園のくだらないお話。女子高で国語教師をしている星先生。生徒たちや同僚との日常は、最高にくだらない小事件の連続です。可笑しくて愛しい彼らの日々に思わず声をあげて笑うこと間違いなしの作品です。
感想
高校生活、日常、くだらない、ミクロ規模の事件。この漫画を読んで感じたのは、「TikTokを見ている感覚に近いな」という事です。本棚に単行本を置いておくと、思わず手にとり、またくだらない話で笑いたくなります。
あるいはそれは、旧友と昔の話で何度も笑い合う感覚に似ているかもしれません。何度も何度も女の園のくだらない話を読みたくなる、癖になる漫画です。

第6位:怪獣8号

『怪獣8号』松本直也

あらすじ
怪獣大国、日本。世界でも指折りの怪獣発生率であるこの国を守るのは、日本防衛隊と呼ばれる組織だった。日比野カフカ、32歳はかつては防衛隊を目指していたが、年齢のこともあり現在は怪獣専門清掃業で働いていた。ある日、カフカは謎の生物によって怪獣化してしまい、防衛隊に「怪獣8号」と呼ばれ追われる身となる。
感想
志半ばで夢を諦めた32歳のカフカは、幼馴染は防衛隊長でコンプレックスを感じ、挙句、怪獣にされるというなんとも惨めな境遇です。彼のように、自分のパッとしない人生を卑下した経験は多くの人に共通するのではないでしょうか。姿は変わっても、想いは変わらない。何歳になっても、怪獣になっても夢を追い続けるカフカの姿に、勇気づけられます。

第5位:【推しの子】

『【推しの子】』赤坂アカ×横槍メンゴ

あらすじ
産婦人科医のゴローは思いもよらぬ形で推しのアイドル・星野アイと出会う。そして二人の出会いが運命を大きく変えることに、、、芸能界において嘘は最大の武器。「かぐや様は告らせたい」の赤坂アカと、「クズの本懐」の横槍メンゴのタッグが描く、芸能界の光と闇。
感想
芸能界という華やかな世界で生きていくには、矛として、盾として、”嘘”が大事な武器になる。そんな光と闇の二面性を持つ芸能界を舞台に描かれた物語は、驚きの展開の連続でした。表紙からは想像もできない内容のダークさにも度肝抜かれます。

第4位:水は海に向かって流れる

『水は海に向かって流れる』田島列島

あらすじ
高校に入り直達が下宿先で出会ったのは、見知らぬ女性の榊さんでした。下宿先の住人は、大家で直達の叔父、女装した占い師、出張が多い大学教授を含む5人。奇妙な共同生活を送るなか、直達は榊さんに淡い想いを抱き始める。そんなある日、直達が耳にしたのは、自分と榊さんの間に隠されたある因縁で、、、
感想
淡いタッチの画で描かれたシビアな内容。知らなくても良いことを知りたいと思うのは、自分が関係しているからなのか、それともあなたが関係しているからなのか。複雑な事情が絡み合い、ヤキモキとした気持ちになりました。

第3位:カラオケ行こ!

『カラオケ行こ!』和山やま

あらすじ
合唱部の部長として最後の大会を終えた岡聡実は、突然ある男に声をかけられた。
「カラオケ行こ!」
男の名前は成田狂児。四代目祭林組の若頭補佐、いわゆる、ヤクザだ。はじまりは狂児の独りよがりだったが、嫌々ながらも聡実も少しづつ狂児のことを気にかけるようになり、、、中学生とヤクザ、カラオケを通じて奇妙な友情が芽生え始める。
感想
身分も性格も全く違う2人のちぐはぐなやり取りに、思わずクスっと笑ってしまいます。中学生、ヤクザ、カラオケ、こんなにもバラバラな世界観なのに、なぜか”よくある日常”のように感じる不思議なマンガ体験でした。

第2位:チ。―地球の運動について―

『チ。―地球の運動について―』魚豊

あらすじ
15世紀のヨーロッパ、異端思想を持つ者に厳しい罰が与えられていた時代。合理的で秀才、皆に期待されているラファウにとって、世界はチョロかった。そんなラファウの前に現れたのは異端思想とされる「ある真理」を研究している男だった。命に代えても貫きたい信念に”世界”がいま、動き出す。
感想
現在でこそ当たり前の”常識”でも、最初に唱えた人は”異端”呼ばわり。革命家というのはいつの時代も苦しい思いをするのですね。
周りに批判されながらも、自分の信念を貫くというのは、険しくも価値ある行動だと、胸が熱くなりました。

第1位:葬送のフリーレン

『葬送のフリーレン』山田鐘人、アベツカサ

あらすじ
魔王を倒した勇者一行の”その後”を描いた物語。魔法使いのフリーレンは、他の者とは異なり、長い年月を生きるエルフです。残された彼女は何を感じ、どう生きるのか。冒険の終わりから始まる新たな旅路の物語です。
感想
エルフという人間よりもはるかに長く生きる種族にとっては、仲間の死後何百年も命は続きます。そんなエルフに焦点を当てることで、勇者たちとの短い冒険の日々を淡く、そして切なく振り返ります。仲間の死を見送るエルフの姿、彼等との冒険の痕跡をなぞる新たな冒険に、胸が苦しくなりました。

個人的マンガ大賞TOP3

第3位

第3位:葬送のフリーレン

★選考理由
第3位はマンガ大賞2021大賞受賞作品「葬送のフリーレン」です。
実は筆者、こういった冒険モノは他のジャンルに比べて疎いです。というのも、今まで読んだもので好みに合うものがありませんでした。

ところが、さすが今年のマンガ大賞作品。冒険モノでありがちな勇者にスポットライトを当てるのではなく、エルフを主人公にすることで、一味違ったストーリーになっています。

ストーリー的には1位にしてもおかしくないのですが、ただ1つ、登場キャラクターの名前が覚えにくいという点があり、3位にしました。主要キャラクターだけでもハ行が4人、さらに響きも似ているため、内容が頭に入りにくかったです。

あくまでも筆者個人的な感想ですが、「人に薦めたい作品」というからには、薦めた後、その作品について語りたいのです。そして語るうえで大事なのはキャラクターたちがすんなり思い出せるかだと思います。そういった理由から、キャラクター名の覚えやすさというのは大切なのです。

第2位

第2位:SPY×FAMILY

★選考理由
第2位は、このサイトでは何度か紹介させてもらっている「SPY×FAMILY」です。
筆者のイチオシ漫画という事もあり、2位にランクインしました。

仮初めの家族、スパイ、殺し屋、エスパー、世界平和、と情報量多めですが、作者の抜群の画力とテンポの良いストーリー展開で、どんな人にもおすすめしたい作品です。アニメ化が決定しているという点も、「今一番薦めたいマンガ」の賞にピッタリだと思い、選出しました。

第1位

第1位:九龍ジェネリックロマンス

★選考理由
第1位は「九龍ジェネリックロマンス」
好みが分かれる絵柄ですが、四の五の言わずにとりあえず1巻読んでほしい作品です。
1巻読んだら必ず結末が気になって仕方がなくなります。
この作品を1位に選んだ理由は、一番期待していなかったからです。
こういう機会が無かったら、書店で見かけても手に取ることは無かったと思います。マンガ大賞は選行員が人に薦めたいと思う漫画を選出しています。「機会が無ければ手にも取らないけれど、読んでみたら最高だった。」そういう作品こそ、誰かに薦める価値があるものだと筆者は考えています。

 

「九龍ジェネリックロマンス」は表紙からは想像もできない衝撃的な展開でストーリーが進んでいきます。読んでみなければ解らない、九龍の街と恋の行く末を、みなさんにも見届けてほしいと思い、1位に選びました。

番外編

個人的マンガ大賞には選びませんでしたが、今回ノミネート10作品を読んで新たな発掘がありました。

和山やま

マンガ大賞2021第3位『カラオケ行こ!』、第7位『女の園の星』の作者です。
少し陰気な男性を中心にした物語が多く、独特な雰囲気の画もお話の空気感にマッチしています。

今回この記事を書くにあたり、和山やまさんの漫画を初めて読みましたが、とても面白く手元に置いて読み返したくなるお話ばかりで、マンガ大賞ノミネート作品以外の漫画も全て購入して読みました。

最高にくだらないストーリー、どこか愛しいキャラクター、多くを語らない短編ならではの想像を掻き立てられる感覚。そのどれもが和山やま先生の作品の虜にさせます。

新たな出会いがあるという点も、マンガ大賞などの漫画賞をチェックする醍醐味ですね。

おわりに

最後に改めまして、マンガ大賞2021を受賞された作品、作者の方々、おめでとうございます。
そして、個人的マンガ大賞2021に選出されたみなさま、今後も作品の続きを楽しみに、応援しています。

マンガ大賞にノミネートされた作品は、どれもマンガ好きたちのイチオシです。これから漫画を読み始めるという方は、参考にして損はしないと思います。過去作品ふくめ、今年の受賞作品をぜひチェックしてみてくださいね。

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